六ツ森楽器店は初代六ツ森辰之助(本名・辰次)が明治33年倉敷市えびす通りに「六ツ森琴三味線店」を起業。
その後「六ツ森辰之助商店」という屋号にて営業。
辰之助は名工と呼ばれた琴職人で、69歳にて没するまでの間、当時の博覧会、国際見本市等で数々の賞を 受賞。
今でもその手によって作られた琴の数々は倉敷市だけでなく県外へも多く残っている。
辰之助没後はその長男である六ツ森徳一(二代目)によって受け継がれた。
数々の戦災の中で先代の残してきた伝統と 誇りを守りぬき、『ものを売るのではなく、ひとを売れ』と教えを説いた後、1976年没。
その後六ツ森楽器店三代目として徳一の孫・六ツ森宏朗が後を継ぎ、「有限会社六ツ森楽器店」として若い感性を活かし、楽器販売だけでなく広く演奏舞台にも関わるようになり、現在の事業形態を形成。
1988年倉敷市羽島に移転。販売だけでなく和楽器教室展開もし、ひらかれた和楽器店として現在に至る。
平成27年11月、倉敷市長より「倉敷の老舗」として感謝状を拝受。